2025年8月1日
訪問看護では、利用者さんの体調だけでなく、生活環境や日常の変化にも目を向けることが大切です。例えば、玄関の靴の数が増えていたり、キッチンに使われた形跡のない食器が並んでいたりすることがあります。これらの小さな変化が、利用者さんの体調や生活リズムの変化を示していることもあります。
ある日、訪問先の利用者さんの家で、普段は整頓されているリビングに新聞や郵便物が溜まっているのを見つけました。いつもは几帳面な方だったので、少し気になりました。さりげなく体調を伺うと、「最近、少し疲れやすくて…」と話されました。このように、生活の中の小さな変化が、体調や気分の変化を示していることがあります。
訪問看護では、利用者さんとの信頼関係が重要です。日々の会話や様子から、ちょっとした変化に気づくことができます。例えば、いつもより会話が少なかったり、笑顔が少なかったりすることも、何かのサインかもしれません。そのような時には、無理に聞き出すのではなく、寄り添いながら話を聞くことで、利用者さんも安心して話してくれることがあります。
訪問看護師として、利用者さんの生活全体を見守ることが大切です。体調の変化だけでなく、生活環境や日常の小さな変化にも目を向けることで、早期に対応することができます。これからも、利用者さんの安心した在宅生活を支えるために、日々の観察とコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。