2024年12月6日
訪問看護の現場では、爪切りの要望が多く、これは利用者さんの自立支援と健康維持に不可欠なケアの一つです。爪切りは、単に見た目を整える以上の意味を持ち、利用者さんの生活の質を向上させるために重要な役割を果たします。
訪問看護での爪切りは、トラブル予防、清潔保持、損傷の予防を目的として行われます。ただし、爪を切るだけでなく、爪の色や形、角質、周囲の発赤や腫れ、痛み、炎症、清潔度など、多くの観察ポイントがあります。
実際の爪切りでは、スクエアカットが基本です。爪の角を適切に整え、鋭利な部分はヤスリで丁寧に処理します。この作業は安全性を最優先にしながら、限られた時間内で行う必要があります。
爪切り、ニッパー、ゾンデ、爪やすりなどが主に使用され、必要に応じて角質削りや電動角質リムーバーも利用されます。
高齢者にとって、爪切りは非常に重要なケアです。不適切な爪のケアは痛みを引き起こし、歩行が不安定になるリスクを高め、転倒や骨折の原因となることがあります。これらは寝たきりや認知症のリスクを高める可能性があります。
訪問看護師は、日々の訪問で爪のトラブルに気づいた場合、積極的に爪のケアを提案することが推奨されます。爪のケアによって防げるリスクについての説明を加えることで、利用者さんはケアを受け入れやすくなります。
参考URL:https://maruttocare-houkan-shinyoko.com/staff-blog/3270/